2015年3月30日

芦屋と京都へ

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先週、トラベラーズファクトリーのポップアップコーナーの陳列で京都に行った際、あわせて、芦屋に寄って来ました。目的は、住宅や店舗のリノベーションを行うDEN PLUS EGGさんを訪ねるため。昨年、ある方から紹介され、東京でお話をさせていただいた時、リノベーションとノートというまったく別の業界なのに、話をするほど共通する部分が多く、一度そのお店を見ていたいと思っていたのです。
 
DEN PLUS EGGさんの提案するリノベーションは、もともとある古いものをできるだけ残して活かすことや、ヴィンテージや無垢の素材を使うことにその特徴があります。さらに、自分でペンキを塗ったり、修繕したりしながら、DIYで少しずつリノベーションすることも提案しています。
 
無垢の素材は、素材そのものの温かさや使うほどに愛着が湧くという素晴らしい利点がありますが、同時に個体差があったり、傷が付きやすいなどの、見方によってはデメリットととも言える特徴もあります。最初から傷や汚れがあるヴィンテージにも同じことは言えます。そのため、施工前に発注側との綿密な打ち合わせをして、その理想とする空間イメージを理解するのとあわせて、特徴をきちんと伝える必要もあるそうです。
 
DIYの提案は、施工をしたら終わりではなく、その後も一緒に住居を育て、カスタマイズする楽しみを知ってもらいたいという想いからはじめたとのこと。そうやって作られていく空間は、住む人の個性や想いが反映された、唯一無二の快適な住まいになるのだろうなと想像できます。そんな提案は、コストダウンと効率性を追求しながら、マスに対して大量受注を目指す大手のリフォーム会社では難しい仕事であり、それ故に小さな会社でも、生業が成り立つチャンスがあるとおっしゃっていました。僕らの作るノートと照らし合わせて考えると一致する部分が多くて、話ながらとても共感しました。
 
そして、お話を聞いた後には、彼らのオフィスやショールームを見せてもらいました。漆喰にペンキを塗っただけの壁、ヘリンボーンに組まれた無垢の木の床、アンティークの存在感のあるテーブルなど、上質さと手作りの温かさを感じる空間は、はじめて見るのに懐かしく、いつまでもそこに居たくなってしまいます。
 
自宅のマンションの一室を少しずつこんな風にカスタマイズしたらと、想像すると夢が広がります。お店では、アンティークの小物も売っていて、それらを手に取って見ているだけでもあっという間に時間は過ぎてしまいます。いつか一緒に何かできたらいいですね、とお互い話をしながら、後ろ髪を引かれる思いで京都へ向かいました。
 
京都に着くと手早くラーメンを食べてから、京都伊勢丹で夜中まで搬入をし、翌日は、アンジェ、恵文社一乗寺、エレファントファクトリーコーヒーなどのお店を、馴染みのような気分で巡りました。そして、やっぱりいいなあと思いつつ、たくさんの刺激をもらう。1泊2日の短い滞在でしたが、旅っていいですね。

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