2015年5月 7日

日帰り輪行バッグサイクリング

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自転車が好きな人には周知のことですが、輪行バッグというものがあります。自転車を収納できるバッグで、タイヤを外して少しコンパクトにした自転車を、この輪行バッグに入れると電車に乗せて運ぶことができるのです。最近のロードバイクは、工具なしで簡単に車輪が外せるものが多く、自転車を輪行バッグに収納するのも、組み立てるのも15分程度あれば可能です。
 
輪行バッグというと、長距離ロングツーリングに使うのをイメージしていたのですが、ちょっとしたお出かけにこれを使うことで、自転車の楽しみがけっこう広がることに気付きました。例えば、電車で輪行バッグを担いで成田駅まで行き、そこから自転車で成田空港へ行ってみる。成田駅から空港までは距離で10キロ弱。自転車で軽く走るにはちょうど良い距離です。
 
4月1日より身分証の提示の必要がなくなったからか、何のチェックもなくあっさりゲートを通過し、自転車のままターミナルビルの前まで行くことができました。普段は自転車で行くことがない場所にいるだけで、なんとなく不思議な気分です。また、成田周辺には航空科学博物館や成田山など他にも自転車で巡るのにちょうど良いスポットがいくつかあります。
 
ほんとうはそれらをゆっくり巡る予定だったのですが、途中でパンクしてしまいあえなく断念。普段乗り降りすることのない東成田駅から電車に乗って帰ることにしました。駅に入ってから気付いたのですが、東成田駅はかつて成田空港駅として使われていた駅で、ホームの向こう側には真っ暗の使われていないホームがあって今も成田空港駅という看板が掲げられていました。かつてが賑わいがあったことを想像させる無駄に広い駅も、今は廃墟のような佇まいで、無常を感じました。
 
偶然発見することができた未知のスポットに、パンクのトラブルに対するいやな気分もすっかりなくなってしまいました。少しだけ歩いた成田駅周辺も、日本の伝統的な門前町に空港近くならではの国際色がミックスされた不思議な魅力を感じさせてくれる街並。夜も近かったためほとんどの店は閉まっていたので、もう少し早い時間にまたゆっくり歩いてみたいなと思いつつ帰路につきました。
 
さて、翌日はパンクを直すついでに自転車を見てもらおうと、再び輪行バッグを担いで、電車で、中目黒のtokyobikeさんへ。すると、ちょうどこのトラベラーズバイクを組み立ててくれたダビデさんもいて、だいぶくたびれてしまっていたタイヤも交換してもらいました。その後トラベラーズファクトリーに寄って、帰りはそのまま自転車に乗って東京を横断。中目黒→青山→六本木→新橋→銀座→浅草と普段は地下を電車で走っているルートをゆっくり自転車で走りました。
 
次は、中央線沿線を攻めてみようかとか、鎌倉あたりに行ってみようか、そんなこと考えるのも楽しい。なにより、疲れたらそのまま電車で帰れるのが気楽でいい。という訳で日帰り輪行バッグサイクリング、くせになりそうです。
 
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