2016年9月28日

チェンマイの骨董市

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チェンマイの雨季は、日本のように1日中雨が降り続ける日はあまりなくて、1日に何度かスコールのような大雨が降ってはすぐ止むのを繰り返す。傘をさして歩くのは、ツーリストくらいで、どうせすぐ止むからと、チェンマイの人は、屋根の下で雨が止むのを待つか、気にせず濡れたまま歩いている。
 
雨上がりの夕暮れ時に吹く風は心地いい。トラベラーズノートの革を作る工房の屋上で打ち合わせの合間に、ぼんやりと風を浴びながら空を眺めていると、ただそれだけで心が優しさに満たされていくような気がした。トラベラーズノートの革カバーは、そんな土地で、今日も作られている。
 
チェンマイの楽しみのひとつが、骨董市巡りだ。なぜか、チェンマイには骨董品や中古品を扱うマーケットがたくさんある。それらの多くは旅行者があまり行かない場所にあり、地元の人が安い中古品を探したり、珍しい趣味の品を探す場になっている。チェンマイには、ヴィンテージの装飾品をさりげなく飾る素敵なお店が多いし、古都だからなのか、古いものを大切にし、長い時代を経てきたものに敬意を表する人が多いのかもしれない。トラベラーズファクトリー中目黒やエアポートにも、チェンマイのマーケットで見つけたショーケースや棚などが使われている。
 
今回も工房のオーナーが、まだ行ったことがないマーケットを開拓してくれて、何かないかと探して歩いた。ブルーシートに無造作に並べられたなかに、1900年から20年代に作られた貴重な蓄音機が何台も並んでいたり、日本から届いたと思われる山手線の模型やプラモデルが売られていたり、骨董市の常として、やっぱり玉石混交なんだけど、その中からお目当てのものを見つけるのが楽しい。
 
今回の旅では、1930年代の鉄のトランクや、錆びのたっぷり付いた万力や手押しポンプなど、便利に使えそうなものから、実際に使えるのか分からないものまでいろいろ手にいれたのですが、それらが日本に届いて店頭に並ぶまではもう少し時間がかかりそうです。
 
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