2016年10月11日

Music and Lyrics

20161011b.jpg

先週の日記にアップしたモリッシーの言葉を描いたノートを見返していた。彼の言葉を何度か読み返していくうちに、その中の単語をノートやそれに関連する言葉に置き換えるとしっくりくることに気づいた。
 
例えば "Don't forget songs you made smile"の "songs" を "the notebook"に置き換えてみる。
 
Don't forget the notebook you made smile.
「あなたを笑顔にしてくれたノートがあることを決して忘れないで」。仕事をしていていつも指針となるのは、やっぱりトラベラーズノートを使って感じた体験でノートで笑顔になったこと、勇気付けられたこと、心に沸き起こった高揚感。それをいつも思い返すようにしている。

Write your life, any fool can think of words.
これは、"Sing" を "Write" に変えてみた。「自分の人生をそこに書き留めよ。どんなやつだって自分の言葉を思い浮かべることができるはずだよ」。トラベラーズノートってそんな気にさせてくれるノートだと思っている。

If this notebook seems a strange, that's because it is.
"I(私)"を"this notebook"に。そうすると、seem には"s"が付いて、"I am"は"it is"になる。なんだか英語のテストみたいだな。「このノートはちょっと変わっているかもしれない。でも、それがトラベラーズノートなんだよな」 。

No. It's not any other notebook.This one is different, because it's us.
「トラベラーズノートは、他のノートとは全く違うし比較なんてできない。だって、このノートは僕らそのものなんだ」。僕らはそう思ってこのノートを作り使っている。使ってくれているみんなもそうあってほしい。
 
There is a notebook that never goes out.
「決して終わることがないノートがある」。トラベラーズノートって、リフィルを替えたり、足していったりすれば、永遠に使い終わることがないノートだ。もとの言葉「決して消えることがない光がある」と照らし合わせてみると、それってすごいことなのかもって思えてきた。
 
やっぱり詩人の言葉は含蓄に富んでいるし、自分たちの軸に置き換えてみると、それがもっとよく分かる。洋楽を聴くとき、僕の英語力ではダイレクトにその意味をほとんど理解することはできない。メロディーや楽器の奏でる音、歌声が心に響いてくることで、その音楽に感動する。でも、こうやって言葉の意味を掘り返してみるとあたらしい発見があるし、あらためてその曲を聴いてみたくなる。
 
トラベラーズノートなどのプロダクトに置き換えてみると、デザインや風合い、機能がメロディーや演奏のようなもので、その背景、サイトやここで書いていることは、聞き取ることのできない歌詞なのかもしれない。モノが醸し出す佇まいで、そのすべてを感じさせることができるのが理想だと思うし、モリッシーの歌には、言葉の意味がわからなくても、その思いを伝える力がある。それでも、聞き取れなかった歌詞の意味を読み込んでみるとより深く感動できるように、ノートだって手にするだけでは分からなかった背景や想いを知ることで、もっと深く理解し楽しく使うことができればいいなと思っている。
 
さて、バタバタしていて更新が追いつきませんが、10月21日、22日にはトラベラーズファクトリー5周年記念イベントとしてスパイラルリングノートバイキングを中目黒で開催します。今回は、5周年缶デザインの表紙を限定でご用意する予定です。1周年からはじまったこの記念缶ももう5回目。ならべて描いてみると、感慨深いものがあります。続けていくって大事ですね。
 
ちなみに僕はの缶を出張時の小物入れとして使っています。中のものが壊れにくいし、ホテルでそのまま机に置いてもいいし、けっこう重宝しています。あと、今週はトラベラーズファクトリーのあたらしいコラボレーションの発表があるのでこちらもお楽しみに!
 
20161011a.jpg