2020年11月 2日

ノートに絵を描くための道具

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休日の午後。トラベラーズノートにペンケース、老眼鏡、水彩絵具セットが入ったオーガナイザーにMacBookとタオルをトートバッグに入れると、自転車に乗って、珈琲店に行く。ドアを開けて中に入ると、満席だったので受付のリストに名前を書こうとする。ふと思い立ち、偽名を書いてみる。そのせいで名前を呼ばれたのに気づくのが少し遅れてしまい、きまりの悪い思いをする。つまらないいたずらをしたことにちょっとした後悔を感じながら席に座り、コーヒーをオーダー。
 
MacBookを開いて、まずはブログを書く。いつもあまり先のことを考えずに思いつきでつらつら書きはじめるのだけど、途中で詰まってしまうとついネットサーフィンをして関係ないページを読み込んだりしてしまうし、頭に浮かんだイメージがうまく文章に表現できず何度も書き直すことも多い。毎週やっていることなのにちっとも上達したような実感を抱けず、苦労しながらなんとか書き終える。
 
ブログを書き終わると、トラベラーズノートを開き、ペンケースと水彩絵具セットをテーブルの上に並べる。絵を描く時のリフィルは水彩紙が発売されて以来、ずっとこれを愛用している。さすがに専用紙だけあって、絵具ののりもいいし、たっぷり水を含んでも裏に抜けることがないから、両面描くことができる。まだ試していない方がいたらぜひおすすめです。
 
ペンケースはいろいろ使っていたけれど、ここ2年くらいはトラベラーズファクトリーのモールドレザーペンケースに落ち着いている。だいぶ味が出てきた革の質感も気に入っているし、テーブルでペントレイのように使えるのもいい。ペンケースの中には、鉛筆、鉛筆削り、消しゴム、修正テープ、ホワイトのゲルペン、そして、ステッドラーのピグメントライナー0.1と0.2が並ぶ。こちらもいろいろ試して最近このラインアップに落ち着いた。使い勝手はもちろんだけど、ペンケースにちょうどよく並んだ姿も気に入っている。
 
文章を書くのと違って絵を描くのは、何を描くかが決まってしまえば、楽しい時間だ。まず鉛筆でラフに下描きをする。ほんとうは下描きなんかしないで勢いで描いてしまいたいのだけど、どうも僕はバランス感覚があまり良くないようで、一発でちょうど紙面に収まるように描くことができない。
 
続いて、ピグメントライナーで枠を描く。このペンはインクが乾くと耐水になるのが特徴でそのまま上から水彩絵具を塗ってもにじまない。またラインもはっきり書けるし、上から消しゴムでこすっても色が薄くなりにくいのもいい。
 
線を描き終わったら、消しゴムで下描きを消して、水彩絵具セットを取り出す。僕が使っているのは、オランダの絵具ブランド、レンブラントのもの。カセットテープくらいの大きさのコンパクトな黒の金属のケースを開けると、整然と固形水彩絵具が並んでいる。決して安い買い物ではなかったけれど、長く使い続けたことで、所々塗装がはげたり、凹んだりして味が出ている黒いケースは、なんとも言えない愛着を感じさせてくれるし、手に入れてよかったと思う道具になっている。
 
もともとケースには1列に6色ずつ並んで全部で12色の固形絵具が入っていたのだけど、隙間を詰めると1列にもうひとつずつ入れることができるので、僕は14色にして使っている。さらに真ん中のスペースに水筆を収納。なぜかサクラ水筆がまるで専用スペースのようにぴったり収納できるのがとても便利。ちなみに付属しているコンパクトな筆も隙間に収納できるので、こちらは色を混ぜたりする時のサブの筆として使っている。
 
さて、この金属のケースを開けたら、まずは水筆のボディをぎゅっと絞って、蓋のパレットの端に水滴を垂らす。絵具を薄めたり、筆を洗ったりするにはこれで充分。他に必要なのは筆先を拭うための紙ナプキンかティッシュペーパーくらい。それだけで喫茶店の小さなテーブルでも簡単に水彩絵具を使うことができる。
 
色を塗る時間は楽しい。薄い色から濃い色に塗り重ねたり、鮮やかな色を足したりすることで、黒いラインだけだったノートの紙面が彩られ、立体的な姿が浮き上がっていくと純粋にワクワクしてくる。絵具を塗ったら完成だ。完成した絵をそのままに、喫煙コーナーでタバコを一本吸って戻るとちょうど絵具も乾いている。トラベラーズノートを閉じて、ペンケース、老眼鏡、水彩絵具セットを再びオーガナイザーにセットする。TO&FROがトラベラーズノートにあわせて作ってくれた専用のオーガナイザーだから、これらの道具がぴったり収納できるのが気持ちいい。それらをトートバッグに放り込み、お会計をして外に出ると、すっかり夜のとばりが降りている。
 
帰りは銭湯へ寄るのがいつものコース。今日はどこにしようかな。近所に4、5軒ある銭湯のどこに行こうか考えながら自転車を漕ぎ出す。こんな風にして、このブログができあがる。
 
ちなみにこちらで紹介した道具は、トラベラーズファクトリーで扱っておりますのでぜひ。
 
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