靴下とTOKYOBIKE FES
10月になって数日。
急に冬のような寒さを感じて、夏が来てからずっと履いていなかった靴下を久しぶりに履いた。包み込む温かさにほっとしながらも、素足の気持ち良さが味わえなくなるのを思ってちょっとした寂しさを覚えた。
コロナ以降、他の多くの方と同じように僕自身にも生活習慣や仕事のやり方にさまざまな変化があった。変わって良かったと思えることともに、その変化にいまだに慣れないこともあるけれど、靴下を履かずに過ごすというのは個人的には、今までなんでそうしていなかったのかと思るくらい良いことのひとつ。
コロナがはじまって、なんとなく仕事中でも服装はラフでもいいんじゃない?というトーンが世の中に漂ってきたのを機に、僕は靴下を脱いで裸足に靴を履いて仕事をするようになった。僕がいつも履いている靴は、中底も革だから裸足でも臭わないし(注:自分調べ)、サンダル履きみたいで気持ちがいい。さらに旅の荷物も減るし、洗濯物の削減にもなるし良いこと尽くし。それに最近は靴の中に隠れるような短い靴下を履いている人も多く、それと見た目も変わらない。足癖が悪いので、思いがけず仕事中に靴を脱いで裸足を晒してしまうことがあるけど、それさえ気を付ければ全然問題ない(と思う)。
そういえば昔、石田純一が靴下を履かないことがおしゃれだと言っていたけれど、僕も50を過ぎて、やっとおしゃれというものが、分かってきたのかもしれない。ただ、寒くなれば我慢なんてしないですぐ履くから、石田純一と比べたら、まだまだなのだ。
コロナ以降変わったことで、同じく良いことのひとつに、自転車通勤がある。感染予防という名目で、会社でも自転車通勤が解禁になり、それ以降一週間のうち何日かはトラベラーズバイクで会社まで通っている。朝と夜に片道1時間強、トーキョーバイクが作ってくれたトラベラーズバイクで東京の街を走るのはやっぱり気持ちが良くて、欠かせない習慣になった。
特に今のこの季節は雨に降られなければ、暑くも寒くもなくて、自転車に最適な季節だ。ついこの間までは会社に着く頃には汗でびっしょりになるので、替えのTシャツが必要だったけど、最近はそれも必要なくなった。3年乗り続けているトラベラーズバイクは、自転車通勤によってかなり走行距離が伸びたし、特に今年は2度の長距離での旅を一緒にしたし、自分にとっての欠かせない道具としてかなり愛着も深まってきた。
三連休の最終日10月10日、トーキョーバイクが主催する20周年記念イベント「TOKYOBIKE FES」に、トラベラーズファクトリーとして参加させてもらった。会場はうちの近所の隅田公園ということで、ちょっとそこまで出かけてくる、なんて気分でトラベラーズバイクに乗って会場まで行った。
TOKYO SLOW がテーマのトーキョーバイクだし、出店しているのが、みんなトーキョーバイクの仲間のようなお店ばかりだから、肩肘はらずにみんなで秋の1日を楽しもうという感じで、イベントは終始おだやかでのんびりした雰囲気の中で進んでいった。
芝生が見える、程よい広さの広場で、コーヒーやカレー、ハンバーガーなどの飲食に、雑貨や服飾などのお店のブースが並び、ステージで演奏されるバンドの音が流れてくる。心配していた雨も降らず、秋の気持ち良い陽気に包まれた中で、おいしものを食べたり、お客さんとお話をしたりしながら、楽しい時間を過ごすことができた。
イベントでは、トーキョーバイクのクイックメンテナンスコーナーがあったので、健康診断をしてもらうような気分で僕のトラベラーズバイクも見てもらった。ここ数年の自転車通勤に加え、特に今年は、青森から新潟までの自転車旅もあって、かなり酷使してしまっていることもあって、交換すべきパーツをいくつか指摘してもらった。
愛着も湧いているし、これからも長く乗り続けていきたいと思っているので、あらためてまたお店に持っていき、ちゃんと修理してもらうことを約束した。こうやって手に入れてからも、作り手の方々と付き合いが続いていく道具ってやっぱりいいですね。
トーキョーバイクさんは20周年ですが、トラベラーズファクトリーは11周年ということで、恒例の記念イベントをトラベラーズファクトリー中目黒で開催します。今週末10月15日には、アアルトコーヒーの庄野さんが来てくれて久しぶりの周年カフェイベントを開催。その翌日の10月16日には、こちらも久しぶりの山田稔明さんの有観客ライブ。ライブの予約は埋まってしまっていますが、オンライン配信も行いますので、こちらもぜひ。