2024年5月27日

森、道、市場 2024

 先週、自転車で転んだことをおおげさ気味に語ったせいで、一部の方にご心配をおかけしてしまったようです。申し訳ありません。今ではけがの跡も消えて、痛みもすっかりなくなりました。そんなわけで、元気で森、道、市場に行ってきました。

 久しぶりの野外イベント。音楽とおいしい食べ物にすてきなモノに囲まれ、天気も快晴で、そこにいるみんなが笑顔で、最高の3日間を過ごすことができました。いやあ、楽しかったです。

 今回、「森、道、市場」に出展することになったのは、1年前のトラベラーズカンパニーキャラバンで、奈良にあるNAOT JAPANの拠点を訪れたのがきっかけだった。そのときの打ち上げで、代表の宮川さんが、毎年出展している「森、道、市場」のことを楽しげに話すので、トラベラーズも参加したいなあ、なんてことを言ったら、宮川さんはそれを覚えてくれて、「森、道、市場」に交渉し、一緒に出展できるよう取り計らってくれたのだ。

 木曜日の夜、僕と石井さんの高齢コンビで先行隊として前乗りするために、荷物を積んだ車に乗って、恵比寿を出発。高速を西に向かって走り、夜遅くに愛知県蒲郡に着いた。値段だけを見て決めた宿は、畳の部屋に二つ折りに畳んだ布団が置かれた、共同トイレに共同風呂の安宿で、むしろそんな感じにワクワクして、「この感じ久しぶりだなあ」とお互いに言い合った。

 翌日、近くの食堂で、焼き鮭と目玉焼きにおしんこをおかずにした、まさにこれぞ正しい日本の朝ごはんという感じの朝食を取ると、東京と京都から来たスタッフと合流し、会場のテントブースに商品を並べていく。すると、まだ並べ終わる前から会場には人が集まり始め、僕らはバタバタと慌てながら、ブースを作っていった。

 そうそう、この感じ。お祭りの季節にあわせて日本全国旅をしながら、あやしいバッタ物を売り歩くテキヤ稼業の寅さんみたいだ。まさに旅をテーマにしたトラベラーズらしい売りだし、子どもの頃にそんな仕事に憧れていたことを思い出して嬉しくなった。

「森、道、市場」は、トラベラーズとは直接的な関係がない音楽フェスで、会場にいるお客さんのほとんどは、トラベラーズノートのことを知らない。でも、そんなアウェイの場所で、知らない方にトラベラーズノートの特徴を一から説明するのも、新鮮な感覚だった。それでも、何人かの方がトラベラーズノートを手にブースを訪れてくれて、そのときは、まるで知る人がいない異国の遠い旅先で同郷の人に出会ったときみたいで、嬉しかったな。

 もうすぐ新婚旅行でフィンランドに行くので、持っていきます、とここで初めて知ったトラベラーズノートを手に入れてくれた方。前々から気になっていたんだよね、とここで出会ったのを機に手に入れてくれた方など、「森、道、市場」を訪れて、偶然トラベラーズノートと出会って手にしてくれた方がいたのも嬉しかったな。みんな、これからはじまるトラベラーズノートと生活にワクワクしながら、嬉しそうにイベント記念スタンプを押しくれました。「森、道、市場」で出会ってもらえたトラベラーズノートが、これからどんな旅をするのか想像するのも楽しい。

 tokyobike に、POP.POP.POP など、トラベラーズファクトリーでお付き合いのある方も何人か出展していて、そういう方に久しぶりに会ってお話しできたり、さらに新しい出会いもたくさんあって、ここからはじまる楽しい何かへの予感があったのも嬉しかった。

 3日目の夕方、一足早く片付けを済ませ、車で再び東京に向かって移動をした。家に着くころには、さすがにクタクタになったけれど、充実した3日間でした。