2016年5月 9日

お気に入りの道具たち

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靴は、いつも7年前に那須のSHOZOで見つけた革のスリッポンを履いている。僕は歩き方がよくないせいか、ソールの減りが早いようで、もう3回張り替えてもらった。だけど長年履いてきたおかげですっかり足に馴染んでいる。さらに去年色違いの同じ靴をもう1足買って、仕事も街歩きも、旅のときも雨の日だって、大抵いつもこれで大丈夫。そして休みの日やラフに出かけたい時には、NAOTのサボ。スーツを着なければいけない時以外はもうこれで十分(そんな日は、年に数回しかないけど)。
 
バッグは、3年前にアメリカのポートランドで手に入れたリュックが今のメイン。このバッグとは、ポートランドの町はずれにある倉庫を改装したショップで出会った。そこは、2階が工房になっていて、ヒゲを生やした腕っ節の強そうな、いかにもアメリカの職人って感じのおじさんが作っているのを見て、一目惚れして買ってしまった。このリュックには、お守りのようにトラベラーズノートミニを付けて、仕事にも、旅にもいつも持ち歩いている。そういえば、このミニには、香港のパトリックや、韓国のディストリビューター、台湾の誠品書店スタッフなど、世界各地にいるトラベラーズの仲間に1ページずつメッセージを書いてもらっている。まだページは半分しか埋まっていないけど、増えていくのが楽しみ。
 
リュック以外のバッグもほしいと思って、2月のイベントでKODA STYLEのトートバッグをオーダーした。でも、これは仕上がるまで何ヶ月もかかるから、まだ手元にはない。なので必要な時は、とりあえずアメリカの書店のロゴ入りのチープなトートバッグを使っている。でもこうやって待っている時間も楽しいんだなあ。
 
この季節にでかける時にちょっとひっかけるのは、AIRROOMに作ってもらったトラベラーズシャツが気持ちいい。Tシャツにも、ボタンダウンシャツの上からも着ることができるから、旅にも重宝する優れもの。だけど、長持ちさせたいから、着すぎないようにしている。で、代わりによく登場するのが、去年のヨーロッパキャラバンの時にロンドンで見つけたワークジャケット。その名の通り、実用本位で丈夫なジャケットだ。その店に並んでいた道具や日用品のように色合いやデザインはシンプルで必然性があってそうなったと思わせてくれるのだけれど、どこかに洒落っ気や、遊び心を感じるところが着る機会を増やしてしまう理由かもしれない。
 
パソコンは、去年買ったMacBook12インチ。驚くくらい薄くて軽くなったかわりに、機能をそぎ落とし過ぎて、それゆえにちょっとした面倒さもあって、そんなところが久しぶりにアップルらしい潔さを感じさせてくれて気に入っている。トラベラーズのステッカーを何枚か貼ってカスタマイズして使っている。ケースは、ちょうどいいものが見つからなかったから、帆布と革を使って自分で作ってみた。革がいい感じに味が出てきて、MacBookを持ち歩くのが楽しくなってきた。
 
そして、ノートはもちろんトラベラーズノート。ペンホルダーにブラスボールペンを付けている。ペンケースはトラベラーズファクトリーのオリジナルのレザーペンケースをもう5年近く使っている。コンパクトなサイズであまりたくさんペンが入らないので、持ち歩くものを厳選しなければならない。でも、それゆえに重くならないのがポイント。
 
ポケットにはトラベラーズファクトリーのマネークリップコインケース。カード類はシロクマ舎のカードケースにざっくり入れる。鍵はブラスキーチェーンにひっかけて持ち歩く。そういえばジッポーライターもブラス。持ち歩く小物がブラスと革ばかりなのは、使うほどに味が出て、愛着が湧くから。
 
年をとるにつれて日々の道具は、長年の使用に耐えられる自分好みのモノに、シンプルに整理されていくような気がする。なんとなく使っているものが減って、愛着のあるお気に入りの道具が増えていくのは楽しい。